Bluetooth headset - HBH-DS2052011/01/02 12:03

今までメインで使い続けていた、サンワサプライの MM-BTSH3BK(改)のバッテリー充電がおかしくなり、まともな Bluetooth ヘッドフォンを探してみました。
すると、前から気になっていた、SONY ERICSSON の HBH-DS205 が ebay で安価で出ています。送料込で $56- ほど。

この機種は、もう生産中止になっていて、在庫処分のようですね。
最新の MW-600 のように FM ラジオも要りませんので、買ってみました。

小型でデザインもよく、ヘッドフォンの質も悪くなく、なかなかいい買い物でした。

電池から OmniaII 充電 - 32010/04/28 19:34

Omnia II の Silicone Skin を探していたら、単三電池/ニッケル水素充電池からの充電器で良い物を見つけてしまいました。

Tekkeon 社
TekCharge™ MP1550 Mobile Power & Battery Charger
http://www.tekkeon.com/productcart/pc/viewPrd.asp?idcategory=9&idproduct=13

以前パナソニックのポケパワーや、PDA 工房で扱っているバッテリーエクステンダーIIを紹介しましたが、
http://gethtmlw.asablo.jp/blog/2009/01/10/4052362
http://gethtmlw.asablo.jp/blog/2008/10/18/3829999

MP1550 は単三 4 本自身を USB 経由で充電できたり、電源 SW が付いていたり、余計な USB ドングルが不要だとか、小型だったり、電池の残りインジケータとか、イケてます。
ポケパワーも USB 経由で電池自身を充電できたりしますが、単三 2 本使用だからか、Omnia II では充電電流が足りないようで使えないみたいです(ポケパワー定格 500mA、Omnia II はパワーアダプタのスペックから 700mA は食うようです)。

この MP1550 は日本では売っていないし、ebay でも出ていないようでしたが、上記 Tekkeon 社の online store で売っています。
クレジットカードさえ有れば買えます。
しかも送料込で $36.71- なり。この機能からすると安い!
カスタマサポートも良いです。クレジットカードの認証で問題が起きても、メール一つで対応してくれました。

注文から 6 日で届きました。早速 Omnia II を充電。充電ケーブルは USB の D+ と D- を短絡させた自作ケーブルです。

Looks も good。小型だし、言うこと無しです。

ネットワーク越しの ActiveSync (ActiveSync over network) - Vol.32010/01/30 23:06

今回は具体的な使用方法です。

1) まず、Sync したい Outlook/ActiveSync がある、サーバ側と呼ぶ側の設定

もともとこの PC では、ActiveSync は Bluetooth の COM5 と接続されている設定と仮定します。
ここで、VSPE と ActiveSync をつなぐのですが、ActiveSync とつなぐための設定を行います。

こちらの PC はサーバ側なので、VSPE では "TcpServer" という Device Type を作りますが、この TcpServer が既存の COM ポートと接続するサーバのため、仮想 COM ポートを作らねばなりません。ここでは COM2 が未使用と仮定し、VSPE で仮想 COM ポートを作成します。
"Connector" という Device Type を作成し、その COM ポートを COM 2とします。
次に、"TcpServer " という Device Type を作成し、COM2 とつなぐ設定を行います。

これでサーバ側の設定は終了。
この時点では、まだ ActiveSync の COM 接続設定を COM2 にしないでください。理由は後述。

2.1) Windows Mobile 機と接続するリモートの PC での設定 - その1

リモート PC を踏み台にして Windows Mobile とサーバ PC を直接 ActiveSync 接続してしまおうという計画なので、リモート PC を用意します。
ここで、Windows Mobile とリモート PC が ActiveSync over Bluetooth で接続できることが必須なので、Windows Mobile とリモート PC が Bluetooth で ActiveSync 接続できるように設定してください。
Windows Mobile からは、ActiveSync で同期する設定ができる PC は 2 つまでなのですが、同期設定までする必要はありません。ActiveSync とつないで、同期の設定のためのダイアログが出てきても、キャンセルしてかまいません(ゲスト接続状態)。
ここで、ActiveSync の接続 COM ポート COM3 (Bluetooth COM ポート) と仮定します。

2.2) Windows Mobile 機と接続するリモートの PC での設定 - その2

この Bluetooth COM3 を利用して、VSPE 越しでサーバ側 ActiveSync とつなぎます。

まず、COM3 を解放するため、2.1) で設定した ActiveSync の "接続の設定" ダイアログ box の COM ポート設定から COM3 を外します。

次に、VSPE を起動し、"TcpClient" という Device Type を作成します。
接続する COM ポートは COM3。接続先は、Server PC のアドレスを指定します。

3) Server 側 PC の状態が Client 側から見えたり制御できる必要があるので、Remote Desktop か、VNC などを有効にしてください。

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これで設定は終了です
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実際の接続ですが、ここにコツがあります。

例えばサーバ側で、ActiveSync の "接続の設定"で、接続する COM ポートを VSPE で作成した TcpServer の COM2 に設定した途端、ActiveSync は同期先の Client Windows Mobile を探しに行きます。これは VSPE の server と client がつながってなくてもです。その結果、30秒以内に Windows Mobile と Sync ができない場合はエラーのダイアログボックスを出し、設定した COM ポート(この場合は COM2)を二度と見に行ってくれません。よって、すべての設定のお膳立てができてから最後に ActiveSync の COM ポート設定を行うことになります。

そこで、作業の順番は以下のとおりになります。
1) Server PC の VSPE を有効にしておくPlay ボタンを押す)
2) Client と Server PC が接続できるようにする(VPN 接続の完了、など)
3) Client PC の VSPE を有効にする(Play ボタンを押す)
4) Server PC の ActiveSync の接続 COM ポートを COM2 にする
5) 4) の直後に即 Windows Mobile で Bluetooth で同期を開始する

一回同期接続ができてしまえば、Server PC と Client PC が接続できなくなっても、先ほど書いた、サーバ側の ActiveSync が設定した COM ポートを探しに行ってくれない事象は発生しませんので、一度つながれば Bluetooth 同期を終了した後でも、あとはただ Windows Mobile で同期を開始すれば OK。

Server PC ActiveSync COM port を bluetooth 側に戻して、再度 VSPE 側に設定し直すときだけ、上記の作業順番を守りタイムアウト時間以内に行ってください。

なんだか非常にトリッキーなのが玉にきずですが、同期できないよりはましです。

この、Remote Desktop や VNC でサーバ側を監視したり ActiveSync 設定を変えねばならないという面倒さを何とかするために、リモートでダイアログボックスを制御するプログラムを作りました。

Remote Dialog Control (rmtdlgctl) ver 1.1.0
http://www.ne.jp/asahi/net/pockey/program/rmtdlgctl-1.1.0.zip

これを使えば、上記
4) Server PC の ActiveSync の接続 COM ポートを COM2 にする
作業は Remote Desktop や VNC でのサーバ側 PC の監視操作が必要なくなります。

ここまでやる方はおそらくいないでしょうね...なにせ複雑ですから。

なんてすごくトリッキーな方法を確立したその一週間後、
何とか会社が、Outlook Web Access を申請した人に許可してくれることに...早くやってくれればこんなに苦労しなかったのに...

ネットワーク越しの ActiveSync (ActiveSync over network) - Vol.22010/01/25 00:00

Vol1 からの続きです。

Concept はこんな感じ。

Omnia II ActiveSync
=> (Bluetooth)
=> Viliv S5 の Bluetooth ActiveSync 用 COM3
(ここで Viliv S5 の ActiveSync と COM3 は切り離し、Omnia II には Viliv S5 と Bluetooth 越しで ActiveSync してると見せかけ、実はその COM3 をトネリング化して会社の PC の ActiveSync につなぎ、Sync させてしまおうと)
=> Viliv S5 VPN (COM を IP に乗せる)
=> 会社の Network
=> 会社の自分の PC
=> 仮想 COM port (IP に乗せた COM の復元)
=> 会社の自分の PC の ActiveSync

うーん、何とかできそう。

ということは、COM over network 的なソフトを買えばできそうですね。
またそのソフトには、単に既存の COM port につなぐだけでなく、最終的に会社の PC の ActiveSync と COM でつなぐために、仮想 COM port を作成してそこで IP に乗せた COM を復元させるような、仮想 COM port 機能が必要です。

いろいろと探してみると、1 PCあたり $90- くらいでありそうです。Client と Server になるから、2 PC ライセンスとして $180- か。高いなぁ。

ここで足踏みして数日が立ちました。ある日、もっとやすいのはないかと探してみると、なんとフリーのものがあるではないですか!!

http://www.eterlogic.com/Products.VSPE.html
Virtual Serial Ports Emulator

これ、すごすぎます。なんでフリーなの?!
- 仮想 COM ポート
- COM ポートのシェア(GPS を複数のプログラムで利用するときなど)
- COM ポートのすげ替え
- COM ポート間の接続
- COM の TCPIP/UDP 越しでの接続
ができます。それだけでなくて、上記を任意の組み合わせで使えます。

つまり、Viliv S5 の ActiveSync 用の COM3 を TCPIP 越しで、会社の PC 上では仮想 COM2 として飛ばし、ActiveSync とつなげる。
すごすぎます。なんでフリーなの?

実際試すと、やはりできる。
VPN 越しで、ActiveSync ができている!!
あまりにトリッキーな同期の仕方ですが、できないよりはるかにましです。

ではこれが実用的かというと、いくつかのハードルがありました。
次回は、これを実現する上での注意点・コツを紹介したいと思います。
またこれを補助する役割の自作プログラムもいずれ公開します。

実はこの手の Virtual COM port とか、COM port redirector なるものは、いくつかフリーで存在するんですね。

http://en.wikipedia.org/wiki/COM_port_redirector

Wikipedia にあります。このページは日本語にはまだなっていないようです。
com0com Project という、Open source 系のものも、今回の目的に使えそうです。

ネットワーク越しの ActiveSync (ActiveSync over network) - Vol.12010/01/24 23:26

WVGA の Omnia II は快適で快適で、もう WQVGA 機には戻れません。
PDF や PowerPoint 表示が実用的で、会議の時にいちいち印刷をして紙で持っていったり、PC を持っていかなくて済みます。
ということで、せっかく買ったのに快適すぎて書くことがないくらい。
Windows Mobile 6.5 の操作性も good です。

数少ない、何とかしたいことの一つが、ActiveSync です。家や外出先から、会社の Exchange Server と同期(予定表とメール)したいのです。
会社が ActiveSync で Exchange Server や Outlook Web Access server と同期させてくれるように設定してくれれば何の問題もないのですが、セキュリティー上の問題で許可していただけません。まぁ今時個人のクライアントを会社のネットワークにつなぐことを許す会社はあまりないでしょうから仕方ありません。

でもせっかく大枚はたいて買って快適な PDA をより便利に使いたいものです。

やりたいことは、会社の自分の PC の Outlook といかに同期を取るか。

大きなハードルは 2つ。
1) 会社のネットワークにアクセスするには VPN クライアントが必要
2) ActiveSync をネットワーク越しでする仕組みが必要

1) は、Windows Mobile 6.x でまともに動く入手可能な VPN クライアントは無いので、Windows Mobile だけで事を実現することはあきらめ、VPN 対応用に、何か Windows PC を使うことにします。例えば Viliv S5。
つなぐときは
Omnia II => Viliv S5 => (VPN) => 会社の PC
とすることにします。だったら Omnia II の意味がないじゃないか、とも言えますが、いったん同期してしまったら Omnia II ならポータビリティがものを言いますし、なにせ実現できないよりましです。

問題は 2)。どうやって ActiveSync をネットワーク越しでするか。
ActiveSync の古いバージョンは、ネットワーク越しでも同期できたそうですね。でも Omnia II とはそれが動かない。

OmniaII の ActiveSync は、USB 接続か、Bluetooth 接続しか受け付けないようです。細工すれば COM もいけるのでしょうが。

では USB over network を実現するソフトを買ってはどうでしょうか。こんなことを実現するフリーなソフトはないでしょうから、買うことを前提に探してみます。すると、

http://www.usb-over-network.com/
Fabula Tech - USB over Network $149-

これなら Windows Mobile でも使えます。でも、うーん、いいお値段。
しかしこれで実現できれば、買えない額ではない。
まずは実現できるか考えてみました。

問題は、Viliv S5 (Viliv に限りませんが) の VPN を通さなければいけないので、まず Omnia II と Viliv S5 を IP 接続せねばなりません。その上で USB プロトコルを通す。

では Omnia II と Viliv S5 を IP でつなぐ方法は、802.11 か、ActiveSync くらいしかありません。もし Bluetooth が Widcomm(Broadcom)だったら、PAN クライアントとなるので、Bluetooth で PAN 接続できるのですが、Omnia II はできない。
802.11 接続も不可。Viliv S5 を 802.11 のアクセスポイントにしたければ、Viliv S5 自体をどこかのネットワーク(家とかどこかのアクセスポイント)とつなぐことができません。
では ActiveSync 接続。これもだめ。Omnia II の ActiveSync は本来会社の PC の ActiveSync と会話させないと目的は達成できないのに、Viliv S5 と ActiveSync でつないではそれで終わりです。

つまり、USB over network ソフトがあっても、実現はできそうにありません。

それなら、COM 接続ならどうだろうか。PC の ActiveSync は COM 接続ですし、Omnia II と PC との ActiveSync も、Bluetooth の COM 経由です。Omnia II と Viliv S5 を Bluetooth 経由で ActiveSync をするときの COM ポート越しに会社の PC と COM の接続はできないか。つまり COM over network があれば何とかなるかも。

話が長いので、続く。