ネットワーク越しの ActiveSync (ActiveSync over network) - Vol.22010/01/25 00:00

Vol1 からの続きです。

Concept はこんな感じ。

Omnia II ActiveSync
=> (Bluetooth)
=> Viliv S5 の Bluetooth ActiveSync 用 COM3
(ここで Viliv S5 の ActiveSync と COM3 は切り離し、Omnia II には Viliv S5 と Bluetooth 越しで ActiveSync してると見せかけ、実はその COM3 をトネリング化して会社の PC の ActiveSync につなぎ、Sync させてしまおうと)
=> Viliv S5 VPN (COM を IP に乗せる)
=> 会社の Network
=> 会社の自分の PC
=> 仮想 COM port (IP に乗せた COM の復元)
=> 会社の自分の PC の ActiveSync

うーん、何とかできそう。

ということは、COM over network 的なソフトを買えばできそうですね。
またそのソフトには、単に既存の COM port につなぐだけでなく、最終的に会社の PC の ActiveSync と COM でつなぐために、仮想 COM port を作成してそこで IP に乗せた COM を復元させるような、仮想 COM port 機能が必要です。

いろいろと探してみると、1 PCあたり $90- くらいでありそうです。Client と Server になるから、2 PC ライセンスとして $180- か。高いなぁ。

ここで足踏みして数日が立ちました。ある日、もっとやすいのはないかと探してみると、なんとフリーのものがあるではないですか!!

http://www.eterlogic.com/Products.VSPE.html
Virtual Serial Ports Emulator

これ、すごすぎます。なんでフリーなの?!
- 仮想 COM ポート
- COM ポートのシェア(GPS を複数のプログラムで利用するときなど)
- COM ポートのすげ替え
- COM ポート間の接続
- COM の TCPIP/UDP 越しでの接続
ができます。それだけでなくて、上記を任意の組み合わせで使えます。

つまり、Viliv S5 の ActiveSync 用の COM3 を TCPIP 越しで、会社の PC 上では仮想 COM2 として飛ばし、ActiveSync とつなげる。
すごすぎます。なんでフリーなの?

実際試すと、やはりできる。
VPN 越しで、ActiveSync ができている!!
あまりにトリッキーな同期の仕方ですが、できないよりはるかにましです。

ではこれが実用的かというと、いくつかのハードルがありました。
次回は、これを実現する上での注意点・コツを紹介したいと思います。
またこれを補助する役割の自作プログラムもいずれ公開します。

実はこの手の Virtual COM port とか、COM port redirector なるものは、いくつかフリーで存在するんですね。

http://en.wikipedia.org/wiki/COM_port_redirector

Wikipedia にあります。このページは日本語にはまだなっていないようです。
com0com Project という、Open source 系のものも、今回の目的に使えそうです。

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