Fujitsu STYLISTIC Q550/C Windows102021/04/28 00:00

10年前に購入した Atom Z670 を載せた Windows Tablet,
Fujitsu STYLISTIC Q550/C.

Windows マシンとしてはほぼ実用をなさなくなってしまったが、売り払うにもヤフオクで1000円でたくさん出ている次第で、売るのもしのびなく、使いみちを考えていたところ、Windows 10 の WiFi Display で拡張画面として使うため、Windows 10 のインストールをしてみた。

事前調査として、Web でいろいろ調べてみたが、具体事例は過去のみ。
http://monthly100h.blogspot.com/2018/04/stylistic-q550c-windows10.html
(出典: 1/2592000Hz - 100H 様)

USB起動での Windows10 クリーンインストールを考えたが、どの Windows10 release を使ってもブートが完了しない。起動後、Windows ロゴが出た後、その下に出るはずの、クルクル回るドット円が全く出てこない。

そこで、標準インストールの Windows 7 状態からの upgrade を試みることにした。
先程の Web にある事例の通り、確かに新し目の upgrade release では途中でハングアップ(アップデート進行中に例のクルクル円ドットが固まったまま停止)してしまうので、比較的若い version で upgrade してみる。

ここで、古い release の MediaCreationTool.exe の入手が問題だが、所望の release のをダウンロードして実行してくれるツールを配布しているサイトが有る。素晴らしい。
"Universal MediaCreationTool wrapper"
(https://gist.github.com/AveYo/c74dc774a8fb81a332b5d65613187b15)
まぁ、古い release のを未だに Web にとどめてくれている Microsoft にも感謝だが。

このサイトにある、"MediaCreationTool.bat" の Window の右にある "Raw" ボタンを右クリックから save するとバッチファイルがダウンロードできる。うまく動作しない場合は、改行コードが適切でないことがあるので、テキストエディタで開き、改行コードを CR LF にしておくと改善することがある。

これでなんとか Windows10 release 1151 にできた。
ところが、この release では WiFi Display 対応でなく、指紋認証の Windows Hello 対応もないため、さらなる upgrade が必要。ちょっとづつ release up を試みるも、 Bluescreen的な error 画面で止まってもとに戻されてしまう。若い順に片っ端から release version を変えて試したところ、1709 はかなり最後の upgrade process まで進み、かなり有望。でも似たようなところでいつも Bluescreen。二度試して、どちらも Bluescreen を出しているドライバーが Intel GMA600 の graphics driver であるとのこと。Intel のドライバーを uninstall して再度 release upgrade を行ったら、やっと最後まで進み release 1709 完成。

待望のWiFi Display は機能したが、指紋認証等の Windows Hello は機能せず。。。

これ以上の release up はリスキーだが、Windows Update が 20H2 のダウンロードを開始してしまうので、update が進む前にとりあえず Knoppix の partimage で SSD image backup。
Clonezilla 使いたかったが、なぜか起動画面後先に進まなかった。

先程 Intel GMA600 の Graphics driver をもとに戻す。Windows7 用しか無いが、インストールはでき、1280 x 800 の画面を取り戻すが、Windows10 操作中、画面が真っ暗になり復活しないことが多発する。これは hang-up はしていないようで、VNC Server を入れておけば、画面が真っ暗な状態でもリモート操作はできるが、かなり不便な状態。

色々と試してわかったが、なにも MediaCreationTool 経由で upgrade しなくても、Windows10 インストール iso を SD Card に展開しておき、setup.exe を実行する方法での upgrade でもできるようだ。ただし、私の Q550/C の個体の問題か、upgrade処理の途中で止まってしまい、差し戻しが起きてしまうことがあるので、もし upgrade処理が滞る場所がランダムなのであれば、どちらかの upgrade 方法で、うまく通るまで粘り強くやる必要があるかもしれない。
upgrade 処理が滞るところが毎回同じ場合は、何かを修正しない限り、諦めたほうがいいようだ。

Borland C++ 5.02 on Windows 72012/05/01 00:00

先日買った Fujitsu Stylistic Q550/C に、10数年越しで使って未だに GetHTMLW のコンパイルで欠かせない Borland C++ 5.02 をインストールしたが、なぜか動かない。
Borland C++ 5.02 起動のSPLASHウインドウが出たのち、
「BCW.EXE は動作を停止しました」
となる。
Thinkpad X201s では Windows 7 でも動作しているので、動かないはずはない。
いろいろと調べたら、DEP が動作を停止させていることがわかった。ネットの皆さんありがとう。
添付の画像は Windows XP の DEP 設定画面だが、上の方を選択するか、BCW.EXE を DEP の対象外すれば動くようだ。

本来は、Borland C++ 5.02 から 64bit プログラムのコンパイルできる処理系に乗り換えねばならないのだけれど、GetHTMLW だけは、Window Library として OWL (Borland 版 MFC, VCL の基本形?) にどっぷりなので移行が難しいのです。

Windows Tablet - Fujitsu Stylistic Q550/C2012/04/18 00:00

Tablet で Wireless TV を実現すべく、802.11n/a が使えて電池がもってある程度軽量小型なのを探していた。

一番候補は HP Slate 2. 8.9inch の大きさは tablet としては最適だと思う。
http://h50146.www5.hp.com/products/portables/slate2/product04.html

これが日本でも正規販売を開始し、比較的安価で手に入るようになって来たので購入を考えた。
これはデジタイザペンが使え、静電タッチパットで普通使う、ゴム先のペンでは味わえない精度と操作性は格別、手でも使え、ペンでは精度よく PC を操作でき、最高だ。
が、US のカタログからは 802.11n/a(5G) の max は残念ながら 150Mbps だそうだ。
http://h18000.www1.hp.com/products/quickspecs/14196_na/14196_na.PDF

先代の Slate 500 に比べればマシ(どう頑張っても 72Mbps が限界だった)ではあるが、見送った。

マウスコンピュータでは、7インチの防滴 tablet がでるという。
http://www.mouse-jp.co.jp/luvpad/wn701/
非常に魅力だが、チョット小さく、5G帯 WiFi が無く、また CPU が Atom Z650 とちと遅く、目的が達成できそうにない。

そこでいろいろと物色していたが、軽くて 802.11n で 300Mbps 出そうで、できればデジタイザペンが使えるものを探していたら、富士通から出ている。
Stylistic Q550/C
http://www.fmworld.net/biz/fmv/lifebook/q550c/

筐体は若干大きめではあるが、1280x800 の液晶 10.1インチの tablet にしては軽く、標準バッテリーで 600g 台。5G帯 WiFi が使え、チップが Ralink RT3572 なので、ひょっとしたら 300Mbps いけるかも。指紋認証ができ、フルサイズの SD カードが使え、しかもバッテリーが取り外し可能というこだわりよう。さすがこだわりの富士通。
でも高い。デジタイザペン機能があるバージョンは、電池のもちも若干悪く、若干重たくなり、しかも 9万弱はする。

なんて見送ろうとしていたら、デジタイザペン機能は無いがなにやら3万で出物が出ている。Q550/C で Amazon, Bestgate あたりで検索すると出てくる出てくる。これは安い、ということで試しに買ってみた。

この出物品は、2011年11月にすでにどこかに出荷された、保証期限がすでにスタートしているもので(法人向け機種なので、一般消費者では保証が受けられないというウワサも)、WiMAX モデムがついており、ラッキーなことに大容量バッテリーが標準であった。本当は Microsoft Office のついているモデルらしいが、それが抜かれていて、ゆえに安い(最初から Office 無しのモデルも 3.5万で出回っている)というワケあり品であった。

Atom Z670 は 1.5Ghz というスペックの通り、確かに快適とはいえず、メモリは 2G あるので挙動は違うが、Z520 1.3 Ghz の Viliv S5 よりほんのちょっとだけマシという程度。操作の快適さでいったら Android tablet には遠く及ばす。でもあくまでサブノート的な使い方で、Windows アプリが動けばいいという割りきりなら十分使える。
PT2 を積んだマシンから Spinel と 802.11n 経由で、TvTest で BS(平均20Mbps程度か)がぎりぎり通り、実用には耐える。若干音途切れがあるが、これはまずます。地上波ならほとんど問題はない。ちなみにこの時の CPU 使用率は 80% 近く、これを超えることもよくある。
正確には測っていないのでコンサバな数字になるが、TvTest のテレビ鑑賞は、大容量バッテリで 4時間は軽くいけるようだ。

残念ながら RT3572 であっても、300Mbps はできず、アクセスポイントを変えてもドライバーを変えてもどうやっても 150Mbps が最大であった。アンテナをけちっているのか、消費電力の懸念で殺してあるのか。Viliv S5 では、802.11n 300Mbps の USB WiFi アダプタで、TvTest で BS 鑑賞が楽勝だったので、本当残念。

それでもいいおもちゃを get できた。

UMPC その2 - Viliv S52009/05/16 22:49

無事 OQO が売却できたので、早速 Viliv S5 を手に入れました。

これ、OQO よりいいかも。
横幅は 1cm ほど増えましたが、左右の部分が持ち手になりますし、使い勝手がいいです。スライド部分がない方がすっきりしていいです。
キーボードはないですが、ソフトキーボードで十分代用できますし、モバイル用としては十分です。OQO のキーボードも、長文が打てるしろものではありませんでしたし。

手に入れたものが韓国で販売されている I-Log というタイプだったので、OS から入れ替えました。

1) USB メモリもしくは USB HDD から boot する Knoppix をセットアップする

"usb boot knoppix" のキーワードで検索すれば、セットアップ方法はたくさん見つかります。

2) Knoppix を USB boot する

キーボードやマウスがありませんので、USB ハブ、USB キーボード、USB マウスが必要です。USB ハブに、USB メモリ(もしくは HDD)をつなぎます。
また、USB メモリから boot するよう、BIOS の設定が必要です。BIOS 設定画面を出すには、電源 ON 後、Viliv の起動ロゴが出てきたときに、本体の Menu キーを連打します(本当は一発でいいそうです。押しっぱなしだと認識しません)。

3) Viliv の HDD のバックアップを取っておく(Optional)

4) Viliv の HDD を FAT32 でフォーマットする

要は、DOS(Windows98 の boot 部分) をインストールし、WINNT.EXE を起動して OS のインストールをしようという計画ですが、そんなことをせず Viliv の HDD を NTFS のままただ format し、USB メモリから DOS を起動してそこから WINNT.EXE を起動してインストールすればいいことなのだと思います。しかし、うまく HDD に OS をインストールすることが出来なかったので、こんなに回りくどいことをしています。

また、Viliv の HDD はパーティションが 2 つに切れていて、後ろの 5GB はリカバリ用領域になっています。韓国 OS のリカバリはいらないので、パーティションも1つにしで FAT32 にしておきます。

5) Viliv の HDD に、Windows XP のインストールディスクをコピーしておきます。

今回は、Windows XP Tablet PC edition を使いました。

6) Knoppix を終了し、

7) USB フロッピーもしくは USB メモリから、DOS (Windows 98 のリカバリディスクにあるもの)を起動します。

8) Sys D: 等のコマンドで、Viliv の HDD に DOS system を転送します。

9) Viliv を普通に再起動し、DOS を立ち上げます。

10) コピーしておいた WindowsXP のインストールファイルを使って XP をインストールする。

i386 ディレクトリにある WINNT.EXE を起動します。またその前に、smartdrv.exe を実行しておかないと、インストールにすごく時間がかかります。

11) XP をインストールする

ここで、FAT32 から NTFS にすることができます。
XP の SP3 をあらかじめ用意しておきましょう。IT プロフェッショナル用、という、100MB 級の、ネットワーク接続がなくてもインストールできる SP3 をダウンロードします。
SP3 にしておかないと、Viliv の WiFi ドライバがきちんとインストールできません。

12) Viliv 用ドライバをインストールする

今は Viliv 社に upload されていますが、
http://forum.pocketables.net/showthread.php?t=2592
からも入手が可能です。

日本語 IME をセットアップすれば、Viliv のソフトキーボードで日本語入力も OK。もちろん、日本語 ON/OFF キーはありませんので、それに相当するキーアサインが必要なのと、キーボードは US キーボード設定が必要だと思います。

外に持ち出して、ちょっと使うには非常に使い勝手がいいですね。
OQO も悪くはないですが、持ち手がないので、LCD をスライドしてキーボードを持って使うのが前提な PC 何だと思います。そうすると、なんか軽快さを感じないんですよね。求めているのが PDA ライクなマシンだからでしょうか。

Viliv S5 は、文字を打ちたければソフトキーボードで何とかなりますし、どうしてもキーボードが欲しければ、ワイヤレスキーボードを使えばいいです。そこまでの場面はそんなにないので、ソフトキーボードでとりあえず十分です。なにより PDA ライクです。

今円が高いのでおすすめです。
もともと US の OS が入っているものが、
http://www.dynamism.com/
で販売しています。輸送費含めて 7万弱。

韓国だと、6万あれば輸送費込みでもおつりが来ます。別途 install する OS を持っている方のみ、ということになりますが。また、韓国品は日本からは保証の対象にならないので注意です(Viliv 社は送っても対応してくれないようです)。

非常にできが良い UMPC です。Samsung Omnia といい、韓国の技術の高さを感じてしまいます。日本でもこういうのをさっくっと作って出して欲しいですよね。

さようなら OQO2009/05/15 01:07

OQO社がとうとう終わってしまったようです。

http://www.oqotalk.com/index.php/topic,3925.0.html

ビジネスというものは難しいですね。
Model2+ を release する資金繰りさえつけば、首がつながったかもしれませんに。それともやはりまだここまでのマシンはニッチから出られないってことでしょうか。