Outlook only な環境で Thunderbird (POP3 client) を使おう! - vol.22010/02/06 21:55

Exchange server で POP3 port が使えない環境で何とか Thunderbird を使えないか、と模索したお話。

まず考えたのが、Outlook からメールデータを吸い上げて POP3 server として送信してくれるものがないか、という期待。例えば高機能な MP3 Player とか、iPod は、Outlook の予定表とかと同期ができますよね。

いろいろと検索キーワードを工夫していくと、なんとありました。

GoPOP
http://www.maximized.com/products/gopop/

まさに期待通りのプログラム。有料ですが、Thunderbird が仕事で使えるなら $30 は安いもの。 Release して数年経っているのに、未だに ver.1.0 というのが気になりますが。
お試し期間があるのでダウンロードして使ってみます。ものすごく期待して動かしてみると...ちゃんと動かない。Outlook に溜まったメールが膨大なのが原因なのか。Thunderbird と接続して、メール一覧を読み込むところで固まっている。なんとぉ、残念。地獄で神を見て、すぐまた地獄に突き落とされた感じ。

ここでわかったのが、 MAPI という API で Outlook にアクセスしているということ。ならば作ってしまえ、と参考資料を探すと、なんと Delphi 向けのサンプルプログラムが公開されている。

http://www.imibo.com/imidev/delphi/les/index.html

Example #6 に、そこそこ目的に近い記述がある。Example #7 がどんぴしゃだが有料なので、Example #6 を見てみる。懐かしい Pascal だ。
これをみると、数時間で目的が達成できるほど簡単ではなさそうだ。
本件にそんなに時間をかけることができないので、自作はとりあえず pending。他に目的を達成できるものはないか探してみる。

すると.....あった。

DavMail
http://davmail.sourceforge.net/index.html

これは、Exchange Server の OWA(Outlook Web Access) と通信をし、POP3, IMAP4 だけでなく、カレンダ情報や SMTP、LDAP まで実現している。しかも Free。あまりにも感動して donation してしまったほど。

さて動かしてみる。すると、これはすごい。何のストレスもなく動く。しかも Java で書かれているので、Linux でも動いてしまう。さらに、Thunderbird に Lightning をいれれば、カレンダ機能も使える。LDAP は setup に未だ成功していないが、POP3 と SMTP だけ動けば十分です。

もうこれでメールに関しては完全に Outlook とはおさらばです。会議の invitation や会議室の予約などは相変わらず Outlook のお世話になりますが、普通のメールを Thunderbird で処理できるだけで十分です。
あの productivity が完全に戻ってキターーーーーって感じです。

次なるハードルは Exchange 2010 への移行です。DavMail は現在対応していないので、この先不安ですが、IT がやっと Exchange 2007 に移行したばかりなので、あと 3 年は持つと予測できます。その間に DavMail project に頑張ってもらいましょう。

動かないウォークマンの修理2010/02/11 21:20

荷物の整理をしていたら、古いカセットテープが出てきました。
もうカセットデッキもないので、処分したいのですが、懐かしい録音なので mp3 などに落としてから処分しようと考えました。

再生は手持ちのウォークマン WM-FX822。確か 1997年に買ったもの。数年前に動いたので、当然動くだろうと思って動かしたら、モータは動いているような音がするが、オートリバースをガチャガチャ繰り返して止まってしまう。
中を開けてみる。小さい + のねじ回しさえあれば簡単に開けられる。
さて、どこが悪いのか....

写真にある、ゴムベルトが空転している。触ると、若干粘つく。劣化しているようだ。
いろいろと web 検索をしてみると、10年経つウォークマンは同様の症状で使えなくなっている人が多い。数年前だと、300円程度でそのゴムベルトがソニーの部品センターより保守部品として購入できたようだが、最近更新の web を見ていると、皆さん手に入らなくて困っているようだ。そりゃ 10年経てば保守部品は手に入らなくて当たり前だろう。

さて困った。カセットをステレオで再生する機器がない。すると ウォークマンの新品が安く売っている。もちろん当時のようなスリムで小ささにこだわったしろものではないが、Amazon で見ても評判はいい。数千円で買えるのではあるが、今回カセットを mp3 に落としたら、もう二度と使わないので、それももったいない。

と web をいろいろと検索したら、なんと、純正ではないが、使えるものが売っているという情報があった。その web の URL は忘れてしまったが、掲示板だった。非常にありがたい。売っているところはなんと昔お世話になったことのある、秋葉原で電子工作ファンには有名なお店だった。

千石電商
http://www.sengoku.co.jp/mod/sgk_cart/search.php?toku=&cond8=or&dai=&chu=&syo=&cond9=&k3=0&list=2&pflg=n&multi=&code=8DNG-T6JK

部品自体は \158- だが、プラス代引き込送料 \690- で送ってくれる。秋葉原に行けないことはないし、用事で途中下車することもできるが、いつそんな機会があるかを考えれば十分にリーズナブルなサービスだ。

ゴムベルト(角)、φ70×0.95T が、WM-FX822 にはちょうどよかった。実際には、φ60 から φ75 まで 4 つも買ってしまった。純正よりは若干太いが、実用に十分耐えそうです。若干ワウフラッタが出るが、もとからそんなものだったかもしれない。ゆるすぎても、キツすぎても、ワウフラッタ特性は悪くなるようだ。

実は録音側の機材にも困ってしまった。ノートパソコンのマイク入力はてっきりステレオかと思っていたら、モノラルが当たり前のようだ。
USB での読み書きのできる Net-MD を使って録音し、MD からパソコンに落とそうとしたら、なんと MD でマイクなどから録音したものはパソコンに落とせない。なんとツカえない仕様なのだ。さっさと廃れるのも無理はない。

さてどうしたものか。何か高価でない録音機材を工面せねば。