ネットワーク越しの ActiveSync (ActiveSync over network) - Vol.3 ― 2010/01/30 23:06
今回は具体的な使用方法です。
1) まず、Sync したい Outlook/ActiveSync がある、サーバ側と呼ぶ側の設定
もともとこの PC では、ActiveSync は Bluetooth の COM5 と接続されている設定と仮定します。
ここで、VSPE と ActiveSync をつなぐのですが、ActiveSync とつなぐための設定を行います。
こちらの PC はサーバ側なので、VSPE では "TcpServer" という Device Type を作りますが、この TcpServer が既存の COM ポートと接続するサーバのため、仮想 COM ポートを作らねばなりません。ここでは COM2 が未使用と仮定し、VSPE で仮想 COM ポートを作成します。
"Connector" という Device Type を作成し、その COM ポートを COM 2とします。
次に、"TcpServer " という Device Type を作成し、COM2 とつなぐ設定を行います。
これでサーバ側の設定は終了。
この時点では、まだ ActiveSync の COM 接続設定を COM2 にしないでください。理由は後述。
2.1) Windows Mobile 機と接続するリモートの PC での設定 - その1
リモート PC を踏み台にして Windows Mobile とサーバ PC を直接 ActiveSync 接続してしまおうという計画なので、リモート PC を用意します。
ここで、Windows Mobile とリモート PC が ActiveSync over Bluetooth で接続できることが必須なので、Windows Mobile とリモート PC が Bluetooth で ActiveSync 接続できるように設定してください。
Windows Mobile からは、ActiveSync で同期する設定ができる PC は 2 つまでなのですが、同期設定までする必要はありません。ActiveSync とつないで、同期の設定のためのダイアログが出てきても、キャンセルしてかまいません(ゲスト接続状態)。
ここで、ActiveSync の接続 COM ポート COM3 (Bluetooth COM ポート) と仮定します。
2.2) Windows Mobile 機と接続するリモートの PC での設定 - その2
この Bluetooth COM3 を利用して、VSPE 越しでサーバ側 ActiveSync とつなぎます。
まず、COM3 を解放するため、2.1) で設定した ActiveSync の "接続の設定" ダイアログ box の COM ポート設定から COM3 を外します。
次に、VSPE を起動し、"TcpClient" という Device Type を作成します。
接続する COM ポートは COM3。接続先は、Server PC のアドレスを指定します。
3) Server 側 PC の状態が Client 側から見えたり制御できる必要があるので、Remote Desktop か、VNC などを有効にしてください。
-------------------
これで設定は終了です
-------------------
実際の接続ですが、ここにコツがあります。
例えばサーバ側で、ActiveSync の "接続の設定"で、接続する COM ポートを VSPE で作成した TcpServer の COM2 に設定した途端、ActiveSync は同期先の Client Windows Mobile を探しに行きます。これは VSPE の server と client がつながってなくてもです。その結果、30秒以内に Windows Mobile と Sync ができない場合はエラーのダイアログボックスを出し、設定した COM ポート(この場合は COM2)を二度と見に行ってくれません。よって、すべての設定のお膳立てができてから最後に ActiveSync の COM ポート設定を行うことになります。
そこで、作業の順番は以下のとおりになります。
1) Server PC の VSPE を有効にしておくPlay ボタンを押す)
2) Client と Server PC が接続できるようにする(VPN 接続の完了、など)
3) Client PC の VSPE を有効にする(Play ボタンを押す)
4) Server PC の ActiveSync の接続 COM ポートを COM2 にする
5) 4) の直後に即 Windows Mobile で Bluetooth で同期を開始する
一回同期接続ができてしまえば、Server PC と Client PC が接続できなくなっても、先ほど書いた、サーバ側の ActiveSync が設定した COM ポートを探しに行ってくれない事象は発生しませんので、一度つながれば Bluetooth 同期を終了した後でも、あとはただ Windows Mobile で同期を開始すれば OK。
Server PC ActiveSync COM port を bluetooth 側に戻して、再度 VSPE 側に設定し直すときだけ、上記の作業順番を守りタイムアウト時間以内に行ってください。
なんだか非常にトリッキーなのが玉にきずですが、同期できないよりはましです。
この、Remote Desktop や VNC でサーバ側を監視したり ActiveSync 設定を変えねばならないという面倒さを何とかするために、リモートでダイアログボックスを制御するプログラムを作りました。
Remote Dialog Control (rmtdlgctl) ver 1.1.0
http://www.ne.jp/asahi/net/pockey/program/rmtdlgctl-1.1.0.zip
これを使えば、上記
4) Server PC の ActiveSync の接続 COM ポートを COM2 にする
作業は Remote Desktop や VNC でのサーバ側 PC の監視操作が必要なくなります。
ここまでやる方はおそらくいないでしょうね...なにせ複雑ですから。
なんてすごくトリッキーな方法を確立したその一週間後、
何とか会社が、Outlook Web Access を申請した人に許可してくれることに...早くやってくれればこんなに苦労しなかったのに...
1) まず、Sync したい Outlook/ActiveSync がある、サーバ側と呼ぶ側の設定
もともとこの PC では、ActiveSync は Bluetooth の COM5 と接続されている設定と仮定します。
ここで、VSPE と ActiveSync をつなぐのですが、ActiveSync とつなぐための設定を行います。
こちらの PC はサーバ側なので、VSPE では "TcpServer" という Device Type を作りますが、この TcpServer が既存の COM ポートと接続するサーバのため、仮想 COM ポートを作らねばなりません。ここでは COM2 が未使用と仮定し、VSPE で仮想 COM ポートを作成します。
"Connector" という Device Type を作成し、その COM ポートを COM 2とします。
次に、"TcpServer " という Device Type を作成し、COM2 とつなぐ設定を行います。
これでサーバ側の設定は終了。
この時点では、まだ ActiveSync の COM 接続設定を COM2 にしないでください。理由は後述。
2.1) Windows Mobile 機と接続するリモートの PC での設定 - その1
リモート PC を踏み台にして Windows Mobile とサーバ PC を直接 ActiveSync 接続してしまおうという計画なので、リモート PC を用意します。
ここで、Windows Mobile とリモート PC が ActiveSync over Bluetooth で接続できることが必須なので、Windows Mobile とリモート PC が Bluetooth で ActiveSync 接続できるように設定してください。
Windows Mobile からは、ActiveSync で同期する設定ができる PC は 2 つまでなのですが、同期設定までする必要はありません。ActiveSync とつないで、同期の設定のためのダイアログが出てきても、キャンセルしてかまいません(ゲスト接続状態)。
ここで、ActiveSync の接続 COM ポート COM3 (Bluetooth COM ポート) と仮定します。
2.2) Windows Mobile 機と接続するリモートの PC での設定 - その2
この Bluetooth COM3 を利用して、VSPE 越しでサーバ側 ActiveSync とつなぎます。
まず、COM3 を解放するため、2.1) で設定した ActiveSync の "接続の設定" ダイアログ box の COM ポート設定から COM3 を外します。
次に、VSPE を起動し、"TcpClient" という Device Type を作成します。
接続する COM ポートは COM3。接続先は、Server PC のアドレスを指定します。
3) Server 側 PC の状態が Client 側から見えたり制御できる必要があるので、Remote Desktop か、VNC などを有効にしてください。
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これで設定は終了です
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実際の接続ですが、ここにコツがあります。
例えばサーバ側で、ActiveSync の "接続の設定"で、接続する COM ポートを VSPE で作成した TcpServer の COM2 に設定した途端、ActiveSync は同期先の Client Windows Mobile を探しに行きます。これは VSPE の server と client がつながってなくてもです。その結果、30秒以内に Windows Mobile と Sync ができない場合はエラーのダイアログボックスを出し、設定した COM ポート(この場合は COM2)を二度と見に行ってくれません。よって、すべての設定のお膳立てができてから最後に ActiveSync の COM ポート設定を行うことになります。
そこで、作業の順番は以下のとおりになります。
1) Server PC の VSPE を有効にしておくPlay ボタンを押す)
2) Client と Server PC が接続できるようにする(VPN 接続の完了、など)
3) Client PC の VSPE を有効にする(Play ボタンを押す)
4) Server PC の ActiveSync の接続 COM ポートを COM2 にする
5) 4) の直後に即 Windows Mobile で Bluetooth で同期を開始する
一回同期接続ができてしまえば、Server PC と Client PC が接続できなくなっても、先ほど書いた、サーバ側の ActiveSync が設定した COM ポートを探しに行ってくれない事象は発生しませんので、一度つながれば Bluetooth 同期を終了した後でも、あとはただ Windows Mobile で同期を開始すれば OK。
Server PC ActiveSync COM port を bluetooth 側に戻して、再度 VSPE 側に設定し直すときだけ、上記の作業順番を守りタイムアウト時間以内に行ってください。
なんだか非常にトリッキーなのが玉にきずですが、同期できないよりはましです。
この、Remote Desktop や VNC でサーバ側を監視したり ActiveSync 設定を変えねばならないという面倒さを何とかするために、リモートでダイアログボックスを制御するプログラムを作りました。
Remote Dialog Control (rmtdlgctl) ver 1.1.0
http://www.ne.jp/asahi/net/pockey/program/rmtdlgctl-1.1.0.zip
これを使えば、上記
4) Server PC の ActiveSync の接続 COM ポートを COM2 にする
作業は Remote Desktop や VNC でのサーバ側 PC の監視操作が必要なくなります。
ここまでやる方はおそらくいないでしょうね...なにせ複雑ですから。
なんてすごくトリッキーな方法を確立したその一週間後、
何とか会社が、Outlook Web Access を申請した人に許可してくれることに...早くやってくれればこんなに苦労しなかったのに...
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