CF 通信カード C01SI を使うための対策2008/09/28 00:00

iPAQ 212 を買った理由の一つに、 CF 通信カードが使えること、がありました。
使っているのは、Softbank の C01SI です。

iPAQ を買った直後に早速刺してみました。
いきなりハングアップです....うぅ。正式にサポートされているわけではないとはいえ、泣けてきます。

色々と試すと、電源を切っているときに挿抜すれば、回避できることが分かりました。電源を切っての挿抜を行うと、C01SI だけでなく、CF flash も挿抜直後に自動的に電源が入ります。Windows Mobile がそういう仕様なんだそうです(HP サポートセンターいわく)。

さぁ準備完了。特にドライバーのインストールもいりませんし、Windows Mobile 6(WM6) はカードを自動認識しているようですので、通信のセットアップを行い、さて接続(ダイヤル)です.......が、C01SI はうんともすんとも言いません。
さすが、人柱専用 PDA と呼ばれる所以です。

色々と調べていくと、問題は CF 通信カードとの COM の通信速度が問題のようです。C01SI は、WM6 デフォルトの 19200bps では動作しない、というのが原因とのこと。
なんだそうか、と COM 通信速度の変更をする設定を探すと....無い.... WM6 からは、COM 通信速度設定が、ダイヤルアップ設定のコントロールパネル内から無くなったそうです(WM5 にはあるらしい)。これも WM6 の仕様だそうで(HP サポートセンター談)。

さて、困った。iPAQ を買った当初 (5/2008)、Web ではみな「動かない」と絶望的な情報ばかり。COM 通信速度を変えてやるだけなんだけどなぁ...と海外 Web を探すと、WM6 で無くなった設定画面を補うべく、レジストリを直接いじるという情報がありました。

Hacking BT settings for 3G UMTS or EDGE
http://www.mobilitysite.com/boards/wi-fi-talk/142275-hacked-bt-3g-umts-speed-test.html#post1239553

要は、
HKEY_CURRENT_USER\Comm\RasBook\"Connection"\DevCfg
の中に埋め込まれた 19200 bps の設定 = 00 4B 00 を探し出して、115200 bps = 00 C2 01 にレジストリエディタで書き換えろ、とのこと。
"Connection" とは、自分で設定した名前です。

さっそくレジストリエディタで見てみましょう
30 00 00 00 78 00 00 00
10 00 00 00 00 4B 00 00
.......
このレジストリは相当長いレジストリですが、00 4B 00 という値は上記しかありません。ここを 00 C2 01 に書き換えて、再度通信接続実行。すると....
動くではありませんか!! これでやっと重い notebook を持って外出しなくてよくなる(涙)...

この幸せ、みんなに分けてあげたい、なんて数十年前の CM のフレーズを胸にしばらく時間が経過したある日のこと、こんな Web とプログラムを発見しました。

「赤玉」さん、SET1152 初公開バージョン
http://akadama1152.seesaa.net/article/79002891.html

私が七転八倒していた遥か半年前に、しかも設定プログラムまで公開していたとは...拍手です。

ちなみに、電源 ON 時に C01SI 挿抜してハングアップする確率は、HP iPAQ CF カードのドライバアップデート後には減りましたが、0 にはなりませんでした。
あと、C01SI を刺したままで電源を OFF にしても、外出という実用に耐えない電池消費を見せます。これも HP いわく WM6の仕様により CF への電源断を行わない、なんだとか。使用したのちは、毎回 C01SI を抜いている状況です。