Omnia と iPAQ212 の BT 接続 ― 2009/04/16 22:45
Omnia を買い、いろいろと楽しんでいるところで、ネガティブな話ですが残念なことがありました。おそらく iPAQ とインターネットとの接続の gate として Windows Mobile phone (WM 携帯) を使っている人はそう多くはいないとは思いますが、ここで一つの Bluetooth の落とし穴について書いておきたいと思います。
書いたところ長くなったので、結論から書きます。
iPAQ シリーズか使っている Widcomm(Broadcom) の BT stack と、Windows Mobile 6.1 の MS BT stack とでは、BT PAN 接続はどうやら出来ないようです。
やりたかったことは、iPAQ212 から BT PAN 接続で WM 携帯とつなぎ、WM 携帯の WiFi および携帯通信(CDMA とか HSDPA とか)の恩恵を受けること。なんで WM 携帯越しでそんなこと、というのも、VPN (Cisco concentrator 互換の)を通したいのでした。携帯通信なら、C01SI を CF スロットに挿せば、AnthaVPN は使えました。しかし
- C01SI の消費電力や、電源断時でも電池をけっこうな割合で消耗すること
- CF カードを取ったりつけたりは...できれば無い方がいい
- iPAQ の WiFi は、AnthaVPN が機能しない
それなら、普通 VGA 画面の WM 携帯買いますよね。
ここは iPAQ の最大 64GB のメモリの恩恵を受けることを前提に考えて、というか、 iPAQ は買ってしまったし、それは Omnia で 携帯通信と WiFi の GW をさせることを期待したわけです。
Omnia と iPAQ との通信方法は、Bluetooth の PAN 接続。
iPAQ を BT PAN client として、Omnia を BT PAN server とします。
ここでまず一難。Omnia の BT stack は、Microsoft 製です。MS BT stack の場合、BT PAN server になれるのは、Omnia が携帯通信をインターネット側としている場合のみです(いわゆる、ICS という機能)。
これに関しては、また先達はやってくれています。
http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=335125
にある、WM6BTPAN.exe で、常に PAN Server を activate させ、
http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=377047
にある、ICS control で、任意の組合せの net sharing を実現します(例えば、WiFi - BT PAN とか、WiFi - 携帯通信 とか)。若干 buggy ではあります。これの完成版かつ機能限定版が、WMWiFiRounter と思ってください(おそらく作者や生い立ちは全く独立でしょうけど)。
さて、後はつなぐばかり。で、やってみると、何度やっても BT PAN 接続が出来ない。iPAQ から BT PAN につなぐには、いろいろなやり方があります。相手を検索して相手が持っている profile でつなぐ方法、BT PAN に参加させる方法、携帯 BT PAN 接続にターゲットした独立アプリケーション。どれも「相手が接続できるプロファイルを持っていない」みたいなエラーを吐くか、なんのエラーも吐かずに、接続せず正常終了する。うぅ、なぜだ。初めから持っている ICS もダメ。
ここで、BT プロトコルアナライズをすべく、ある手の USB-BT ドングルを手に入れて firmware をいじると Windows XP PC が BT sniffer となるなどの怪しい情報から、その USB-BT ドングルを手に入れようと考えましたが、時すでに遅しそのドングルはもう手に入らない...
結論からすると、Windows Mobile の Widcomm (Broadcom) BT stack (iPAQ シリーズや一部の Windows Mobile で使われている)の BT client は、WM6.1 の MS BT stack の BT PAN server とは互換がないようです。xda-developers や brighthand でも成功例がありません。一つだけ、iPAQ 112 と MS BT stack らしき WM携帯 と BT 接続しているサイトが下記。
http://d.hatena.ne.jp/RIKEN01/20080330#p1
なぜだ~。だめなのは、Widcomm stack v.s. WM6.1+MS BT stack だけなのか。
参考としてこちらもどうぞ。
http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=335543
逆に、MS BT stack は BT PAN client 機能がないので、逆接続も出来ない。No idea なのです。
両者は BT ファイル転送などは出来るものの、TCPIP 通信は難しいようです。
ではなんか解決策としてはお粗末だけど、BT 接続でなく、WiFi 接続とし、Omnia で AnthaVPN を動かせばいいのでは、と考えましたが、Omnia で AnthaVPN が全く動作せず...だいたい、WiFi でインターネットに出られない。
HP に聞くと、「他社製の WM デバイスとの接続は保証してません」。まそうやって一蹴されるとは思ってました。iPAQ 同士は Widcomm 同士なので、BT 機能は万全。どっちからでもつながりますから。
さぁ、どうする Omnia or iPAQ - Yahoo! オークション行きか?
ちなみに、WM6 の MS BT stack の場合、net で出回っている Widcomm stack への載せ換えもしくは、BT DUN(Dial-up network - PAN は personal area network)の実装(Windows Mobile 5 のあるバージョンから削除された機能)をするという裏技もあり、無理矢理試すが、Omnia ではだめみたい。
目をつむって、何事もなかったことにして、Omnia で当分遊んでみます。
書いたところ長くなったので、結論から書きます。
iPAQ シリーズか使っている Widcomm(Broadcom) の BT stack と、Windows Mobile 6.1 の MS BT stack とでは、BT PAN 接続はどうやら出来ないようです。
やりたかったことは、iPAQ212 から BT PAN 接続で WM 携帯とつなぎ、WM 携帯の WiFi および携帯通信(CDMA とか HSDPA とか)の恩恵を受けること。なんで WM 携帯越しでそんなこと、というのも、VPN (Cisco concentrator 互換の)を通したいのでした。携帯通信なら、C01SI を CF スロットに挿せば、AnthaVPN は使えました。しかし
- C01SI の消費電力や、電源断時でも電池をけっこうな割合で消耗すること
- CF カードを取ったりつけたりは...できれば無い方がいい
- iPAQ の WiFi は、AnthaVPN が機能しない
それなら、普通 VGA 画面の WM 携帯買いますよね。
ここは iPAQ の最大 64GB のメモリの恩恵を受けることを前提に考えて、というか、 iPAQ は買ってしまったし、それは Omnia で 携帯通信と WiFi の GW をさせることを期待したわけです。
Omnia と iPAQ との通信方法は、Bluetooth の PAN 接続。
iPAQ を BT PAN client として、Omnia を BT PAN server とします。
ここでまず一難。Omnia の BT stack は、Microsoft 製です。MS BT stack の場合、BT PAN server になれるのは、Omnia が携帯通信をインターネット側としている場合のみです(いわゆる、ICS という機能)。
これに関しては、また先達はやってくれています。
http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=335125
にある、WM6BTPAN.exe で、常に PAN Server を activate させ、
http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=377047
にある、ICS control で、任意の組合せの net sharing を実現します(例えば、WiFi - BT PAN とか、WiFi - 携帯通信 とか)。若干 buggy ではあります。これの完成版かつ機能限定版が、WMWiFiRounter と思ってください(おそらく作者や生い立ちは全く独立でしょうけど)。
さて、後はつなぐばかり。で、やってみると、何度やっても BT PAN 接続が出来ない。iPAQ から BT PAN につなぐには、いろいろなやり方があります。相手を検索して相手が持っている profile でつなぐ方法、BT PAN に参加させる方法、携帯 BT PAN 接続にターゲットした独立アプリケーション。どれも「相手が接続できるプロファイルを持っていない」みたいなエラーを吐くか、なんのエラーも吐かずに、接続せず正常終了する。うぅ、なぜだ。初めから持っている ICS もダメ。
ここで、BT プロトコルアナライズをすべく、ある手の USB-BT ドングルを手に入れて firmware をいじると Windows XP PC が BT sniffer となるなどの怪しい情報から、その USB-BT ドングルを手に入れようと考えましたが、時すでに遅しそのドングルはもう手に入らない...
結論からすると、Windows Mobile の Widcomm (Broadcom) BT stack (iPAQ シリーズや一部の Windows Mobile で使われている)の BT client は、WM6.1 の MS BT stack の BT PAN server とは互換がないようです。xda-developers や brighthand でも成功例がありません。一つだけ、iPAQ 112 と MS BT stack らしき WM携帯 と BT 接続しているサイトが下記。
http://d.hatena.ne.jp/RIKEN01/20080330#p1
なぜだ~。だめなのは、Widcomm stack v.s. WM6.1+MS BT stack だけなのか。
参考としてこちらもどうぞ。
http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=335543
逆に、MS BT stack は BT PAN client 機能がないので、逆接続も出来ない。No idea なのです。
両者は BT ファイル転送などは出来るものの、TCPIP 通信は難しいようです。
ではなんか解決策としてはお粗末だけど、BT 接続でなく、WiFi 接続とし、Omnia で AnthaVPN を動かせばいいのでは、と考えましたが、Omnia で AnthaVPN が全く動作せず...だいたい、WiFi でインターネットに出られない。
HP に聞くと、「他社製の WM デバイスとの接続は保証してません」。まそうやって一蹴されるとは思ってました。iPAQ 同士は Widcomm 同士なので、BT 機能は万全。どっちからでもつながりますから。
さぁ、どうする Omnia or iPAQ - Yahoo! オークション行きか?
ちなみに、WM6 の MS BT stack の場合、net で出回っている Widcomm stack への載せ換えもしくは、BT DUN(Dial-up network - PAN は personal area network)の実装(Windows Mobile 5 のあるバージョンから削除された機能)をするという裏技もあり、無理矢理試すが、Omnia ではだめみたい。
目をつむって、何事もなかったことにして、Omnia で当分遊んでみます。
さようなら iPAQ ― 2009/04/29 00:00

Omnia を買った後、しばらく Omnia メインで使っていました。
画面は小さいものの、スケジュール、メールなど、PDA として使いたいことはすべてこなせますし、なにしろ Bluetooth 経由で MP3 player 的な使い方では文句無い音質。
Powerpoint の閲覧は、画面が小さいので実用になりませんでしたが、ズーム機能を使えば、使えないこともありません。
小さいし、電池も持つし、Softbank の SIM が使えるし、自然と iPAQ を使わない日々が増えました....
外出等で長時間仕事をするには、Omnia ではきつく、iPAQ の出番となりますが、あまり機能差のない 2 つの PDA をもつなら、いっそ最近はやりの UMPC に移行しては、と思い....
結局 iPAQ を売却しました。
よってこのブログのタイトルも変更することにしました。
iPAQ は確かにいい PDA でしたし、VPN 接続が問題にならない環境なら、文句無く一番いいモバイルマシンと言えます。
今後は、Omnia に代表される Windows Mobile マシンの topic や、外出用の UMPC の topic を書きたいと思います。
画面は小さいものの、スケジュール、メールなど、PDA として使いたいことはすべてこなせますし、なにしろ Bluetooth 経由で MP3 player 的な使い方では文句無い音質。
Powerpoint の閲覧は、画面が小さいので実用になりませんでしたが、ズーム機能を使えば、使えないこともありません。
小さいし、電池も持つし、Softbank の SIM が使えるし、自然と iPAQ を使わない日々が増えました....
外出等で長時間仕事をするには、Omnia ではきつく、iPAQ の出番となりますが、あまり機能差のない 2 つの PDA をもつなら、いっそ最近はやりの UMPC に移行しては、と思い....
結局 iPAQ を売却しました。
よってこのブログのタイトルも変更することにしました。
iPAQ は確かにいい PDA でしたし、VPN 接続が問題にならない環境なら、文句無く一番いいモバイルマシンと言えます。
今後は、Omnia に代表される Windows Mobile マシンの topic や、外出用の UMPC の topic を書きたいと思います。
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